ウォーターサーバーは月額より「実飲用量」で選ぶ|2週間の計量でノルマ24Lを見直す
この記事の要点
・宅配水の多くは月24L(12L×2本)が最低注文量。2か月連続で止めると休止手数料880〜1,100円/月がかかる会社があります(各社で条件は異なります)※1
・そのため実飲用量が月24Lを下回る家庭は、飲まない水に毎月お金を払う形になりがちです。まず2週間の計量で自宅の月間L数を確定させてください
・目安は月12L未満=サーバーを置かない/12〜36L=浄水型(定額3,300〜4,400円前後)/36L超=宅配水も割に合う。ただし最低利用期間内の解約金は15,000円前後が相場で、乗り換え時期の見極めが先です※2
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月24L。これが宅配水タイプのウォーターサーバーでよく設定されている最低注文量で、12Lボトル2本ぶんです。1日あたり800mlほど。数字にするとたいした量ではないように見えるのに、我が家ではここでつまずきました。
結論から書きます。ウォーターサーバーは月額料金の安さで選ぶと、たいてい自宅の飲用量とノルマがズレてしまいます。選ぶ順番は「月額を比べる」より前に「自宅が月に何L飲むか測る」です。その理由を、自分の失敗から順に書いていきます。
2本目のボトルが、いつも玄関で待っていた
導入して3か月目のことでした。キッチンの脇に、未開封の12Lボトルが2本立っている。次の配送日はもう5日後。開封済みのボトルはまだ半分残っている——この状態が、私の「月額1,000円台で始められる」という計算がくずれた瞬間でした。
何が起きていたか、後から数えて分かったことです。
- 実際に飲んでいたのは月18L前後。ノルマは24Lなので毎月6Lずつ余る
- 4か月で滞留ボトルが2本(24L)に。床の占有は12Lボトル1本で直径約28cm、2本で新聞紙1枚ぶんくらいの面積が常時ふさがる
- スキップすると翌月に反動で2本届く。2か月連続で止めると休止手数料がかかるプランだったので、結局止めきれない
ここが一番の落とし穴だと思っています。スキップ機能があるからノルマは怖くない、という説明はだいたい半分しか本当ではありません。「2か月連続の休止は不可(または有料)」という条件付きのことが多く、実飲量がノルマの7割程度の家庭では、1か月おきにスキップしても在庫はゆっくり積み上がっていきます。
まず2週間、飲んだ水を数えてみてください
1週間だと来客や在宅の偏りに引っぱられます。2週間、こんな粗さで十分です。
- 飲用(そのまま飲む・水筒):500mlペットボトル何本ぶんかで数える
- 白湯・お茶・コーヒー:カップ1杯=150mlで換算
- 料理(米を炊く・スープ):ここは水道水で済ませている家庭も多いので、サーバーから使った分だけ
- 来客:別欄に書く。平常運転の数字を汚さないためです
2週間の合計を2倍して月間L数にします。来客欄は月平均に直して足す。これで出た数字が、あなたの家の本当の必要量です。我が家は「1人で月30Lは飲んでいるはず」と思っていて、実測18L。感覚は1.6倍ほど過大でした。
飲まない水の分まで足した「実質1L単価」
宅配水の1L単価は、水代だけで見ると150〜180円あたりが多いところです。ただ実際に払っている総額は、水代+サーバーレンタル料(またはサポート料1,100円/月前後)+電気代です。ここに、飲みきれずに残る分を織り込みます。
月24Lノルマ・水代4,000円・サポート料1,100円・電気代500円の想定で、実飲量が違うとどうなるか。
| 実飲用量 | 月の支払い | 実際に飲んだ水の1L単価 |
|---|---|---|
| 24L(ノルマぴったり) | 5,600円 | 約233円 |
| 18L | 5,600円 | 約311円 |
| 12L | 5,600円 | 約467円 |
支払いは変わらないのに、飲まない分だけ単価が上がる。実飲量12Lの家庭は、2Lペットボトルの箱買い(1L単価40〜60円程度)の8倍前後を払っていることになります。床に置かれた滞留ボトルは、この差額が物として見えている状態でした。
なお床面積の占有は現金の支出ではありません。家賃を按分して「年間◯円の損」と足し込む書き方もできますが、実費と混ぜると数字が一人歩きします。ここでは実費は上の表の金額、床の占有はあくまで生活のしづらさという別枠として分けておきます。
分岐点は月12Lと月36L
測った月間L数で、私はこう振り分けるのが素直だと思っています。
- 月12L未満:サーバーは置かない。2Lペットボトルの箱買い+常温ストックで足ります
- 月12〜36L:浄水型(水道水を注ぐ給水式、または水道直結)。月額3,300〜4,400円の定額が主流で、量が増えても支払いが動きません※3
- 月36L超(家族で料理にも使う):宅配水でも割に合います。ノルマを超えて飲むので在庫が滞留しません
浄水型は縛りなしプランを出しているところもあります。たとえばウォータースタンドの補充型は縛りなし月額3,300円のほか3年・5年プランで月額が下がる形でした(2026年時点の各社比較サイト情報。金額・条件は改定されるので申込前に公式で確認してください)。エブリィフレシャスのように定額3,300円台から選べる給水式もあります。
逆に、天然水の味そのものが目的で、家族で月36L以上たしかに飲む——という家庭は、宅配水のほうが満足度は高いと思います。富士山の地下水を汲み上げているプレミアムウォーターの天然水プランのように、産地と味で選ぶ意味がある選択肢です。ただしその場合も、契約年数と解約金は申込前に必ず見てください。
乗り換える前に、解約金のほうを先に調べる
ここが順番を間違えやすいところです。実飲量が少ないと分かった瞬間に解約したくなるのですが、最低利用期間内の解約金は15,000円前後が相場で、2〜3年縛りが一般的です※2。会社によっては1年未満12,500円・1年以上2年未満10,000円のように段階的に下がる設計もあります。
3年で見た総額のイメージ(月18L飲む1〜2人世帯・上の想定条件)です。
- 宅配水を3年継続:5,600円×36か月=約201,600円
- いま浄水型へ乗り換え:解約金15,000円+返却送料(自己負担の会社あり)+浄水型3,600円×36か月=約145,000円前後。他社解約金を最大16,500円まで負担する乗り換えキャンペーンを出している会社もあります※4
- サーバーをやめて箱買い:解約金15,000円+2L×6本を月2箱(約1,600円)×36か月=約72,600円。ただし水は自分で運びます
更新月まで数か月なら待ったほうが得ですし、まだ2年以上残っているなら、乗り換えキャンペーンで解約金が実質相殺できないかを見る。「今すぐ解約」と「更新月まで待つ」の差は、たいてい1万円台です。
やめるときの段取り(ここでもう一度つまずきました)
私は返却時に、締切を1日過ぎて次回分の水を受け取ってしまいました。手順はこうです。
- 次回配送の停止締切を先に確認。配送日の1週間前や、前月20日締めなど会社ごとに違います。ここを外すと1セット追加で買う形になります
- 解約連絡→返却キットの到着を待つ。段ボールが届くまで数日〜2週間かかることがあり、その間もサーバー本体は置いたままです
- 水の使い切り順は「開封済み→未開封の古い順」。未開封の天然水は賞味期限が半年〜1年あるものが多いので、災害備蓄として残す判断でもかまいません
- 返却前に水抜き。温水タンクを冷ましてから抜くので、前日夜に電源を抜いておくと当日が早く終わります
置かなくていい人の条件
最後に、これに当てはまるなら導入自体を見送ったほうがいいと私は思う条件です。
- 在宅時間が短い:平日は職場と外で飲む人は、家での飲用が驚くほど少なくなります
- 実飲用量が月12L未満:箱買いで足ります。1L単価で数倍の差になります
- キッチンに水栓の分岐が取れない/賃貸で工事の許可が出ない:直結型は候補から外れます。給水式なら置けますが、1日数回タンクに注ぐ手間を許容できるかが分かれ目です
- 1年以内に引っ越す予定がある:移設費と再設置の手続きが乗ります
飲用量の測り方から契約形態の判断まで通しで整理したものはわが家の月間L数から逆算する契約形態の選び方にも書いています。生活サービスの固定費をまとめて見直したい人は生活便利サービス(ウォーターサーバー・宅配クリーニング等)まとめ|記事一覧もどうぞ。
計量は空のペットボトルを1本、シンクの脇に置いておくだけで始められます。2週間後、自分の想像と実測がどれだけズレているかを見てから決めても遅くないはずです。
参考・出典
本記事の料金・サービス内容・制度については、以下の公式情報を確認しています。 料金やサービス内容は変更される場合があるため、最新情報は各公式サイトをご確認ください。
- ※1 HonNe「注文ノルマなしのおすすめウォーターサーバー」(休止手数料880円・ノルマ月24Lの記載) — https://exidea.co.jp/blog/living/water-server/no-quota/
- ※2 water-labo「ウォーターサーバーのしばり・解約金 主要20メーカー44プラン」 — https://water-labo.com/shibari-kaiyakukin-0508/
- ※3 価格.com 浄水型(水道直結型・水道水補充型)ウォーターサーバー比較 — https://waterserver.kakaku.com/waterserver/waterline_25l.html
- ※4 安いウォーターサーバーおすすめ21選(乗り換えキャンペーン最大16,500円の記載・2026年9月時点) — https://www.benikomachi.jp/gourmet/waterserver-cheap
- ※5 マーキュロップ「ウォーターサーバー解約条件の最低利用期間と違約金」 — https://www.mercurop.co.jp/blog/waterserver_select/cancellation-penalty/
情報確認日: 2026年9月
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