光をやめてホームルーター一本化は得か|1か月の実測GBと家族3人の光セット割で判定
この記事の要点
- 畳めるかどうかは速度より「上り(送る側)を使う作業があるか」で先に決まります。カメラONの会議・ライブ配信・対戦ゲームがある家は光を残す判断でかまいません。
- ホームルーターに替えても光セット割は消えないことが多い(home 5Gセット割1,100〜1,210円、おうち割光セット1,100円、UQの自宅セット割など)。割引が丸ごと消えるのはスマホだけ+テザリングに寄せた場合です。
- 家族3人ドコモ・戸建の仮条件では3年で光継続87,120円/home 5G一本化76,230円+一時費用。マンションだと逆転しやすく、「戸建・上り依存なし」の人だけ畳むのが私の結論です。
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対戦ゲームで勝ち負けが気になる人、週に一度でもライブ配信をする人は、この先の計算をしなくて大丈夫です。光を残してください。それより先に知っておいた方がいいのは、ホームルーターの弱点が「下り速度」ではなく「上り」と「夜21時台」に集中している、という点なんです。
まず上りを見る。ここで半分の人はふるい落とされます
実測レポートを見比べると、下りは十分でも上りの差がはっきり出ます。基準が違うので並べ方に注意してください。
- WiMAX +5G(ホームルーター):直近30日の中央値で下り74.5Mbps・上り5.6Mbps・ping 51.9ms(musen-lanの実測レポート、2026年6〜7月・利用者58人)。同レポートでは昼のピーク112Mbpsが夜21時台に77.2Mbps(−31%)まで落ちています。
- SoftBank Air:みんなのネット回線速度の平均で下り141.27Mbps・上り30.26Mbps・ping 36.15ms(測定10,197件)。
前者は中央値、後者は平均で、そのまま優劣を比べる数字ではありません。それでも共通して言えるのは、上りが数Mbps〜30Mbps台、pingは光の数ms台に対して数十msという水準だということ。私が試した限り、カメラONの会議1本なら上り5Mbpsでも音声は保ちますが、家族が同時に配信を見始めた瞬間に映像がカクつきました。
だから最初のチェックは容量ではなく作業内容です。ひとつでも当てはまるなら光を残す側です。
- 週2回以上、カメラONで1時間超の会議がある(画面共有つきなら特に)
- PCやスマホの写真・動画を自動でクラウドに上げている(初回同期で数百GBの上り)
- 対戦・格闘・FPSなど、ping差が体感に出るゲームをする
- ライブ配信・同時視聴・在宅の受電システムなど、途切れると即困る用途がある
逆に、動画とSNSと買い物と子どものタブレットが主戦力の家なら、下りの世界の話なので次に進んでいいと思います。
1週間だけ測る。我が家は「体感の3倍」でした
ここで多いのが「たぶん200GBくらい?」という当て推量です。私も同じでした。実際に測ったら、思っていた量の3倍近くありました(原因はテレビの自動再生と、寝落ち後もループしていた配信でした)。手順はこれだけです。
- ①ルーターの管理画面を開き、WAN側の通信量カウンタがあるか確認します(機種によりあり/なし)。あれば0にリセットして7日放置するのが一番早い方法です。
- ②なければ端末ごとに。Windowsは「設定→ネットワークとインターネット→データ使用状況」で過去30日分が出ます。スマホのWi-Fi分は取れない機種が多いので、動画アプリの視聴時間から推定します。
- ③動画は時間×画質で換算。一般的な目安として、標準画質で1時間あたり約1GB、フルHDで約3GB、4Kで約7GB。テレビで4Kを毎晩2時間なら、それだけで月400GB超えます。
- ④7日分×4.3で月換算。ここが実測GBです。
- ⑤平日20〜23時に速度測定を週2回、計6回。下りが50Mbpsを割る回が半分以上あるなら、その家のピーク帯は既に混んでいる可能性があります(光でもです)。
「セット割が消える」は、実は一本化では起きにくい
畳むと光セット割が消えて損、という話をよく見かけますが、乗り換え先がキャリア系ホームルーターなら割引は引き継げるケースが多いです。ここは調べる価値があります。
- ドコモのhome 5Gセット割:ファミリー割引グループ内のドコモ MAX等は1,210円/月、eximo・irumo(3/6/9GB)等は1,100円/月、ギガライト(1GB超〜3GB)は550円(ドコモ公式)。ahamoとirumo 0.5GBは対象外です。
- ソフトバンクのおうち割 光セット:1,100円/月。ただし光BBユニット等の指定オプション(550円〜/月)加入が条件で、SoftBank Airも対象(ソフトバンク公式)。
- WiMAX:対象プランならauスマートバリュー(最大1,100円)やUQ mobileの自宅セット割 インターネットコースの対象になり得ます(UQ公式)。
つまり割引が丸ごと消えるのは、光もルーターも持たずスマホ大容量+テザリングに寄せたとき。家族3人が1,100円対象なら月3,300円、4人なら月4,400円、5人なら5,500円。3年で見ると3人で118,800円、5人で198,000円が上乗せになる計算です。ここを見落とすと、月々の請求だけ眺めて「安くなった」と思い込んでしまいます。
一方、すでに家族全員がahamoや格安SIMで割引の土台がない世帯は、この項目がゼロ。判定はまるごと変わります。世帯合計で見ると乗り換えの順番が変わる話と同じ構図です。
出ていく一時費用は、解約金より残債が痛い
解約金そのものは数千円で済むことが多く、本当に負担が大きいのは工事費の残りです。ドコモ光の例で言うと、2025年3月31日以前の申込は工事料無料特典で残債なしですが、2025年4月1日以降は「実質0円特典」=dポイント進呈方式のため、解約すると残債が一括請求され、以後のポイント進呈も止まります(解説各社の整理)。分割は12回または24回。つまり開通2年以内に畳むと、数万円が一気に来ることがあります。
- 解約月は日割りなし。月末解約が基本です。
- 撤去工事はドコモ光では無料と案内されていますが、事業者によって扱いが違います。賃貸で撤去必須の可能性もあるので、管理会社と契約先の両方に確認を。
- レンタル機器(ONU・光BBユニット等)の未返却は機器相当額の請求対象。返却キットの伝票は捨てないでください。
ホームルーター側の「実質月額」に隠れている2つ
広告の実質月額は、端末代とキャッシュバックを均した数字です。現金の出方は別物です。
- 端末代:SoftBank Airのターミナル6は現金販売価格95,040円、48回分割で月1,980円(2026年7月15日申込分から。公式)。割引が終わる月に請求が跳ねます。home 5Gは月々サポートで端末代が相殺され実質無料という案内です。
- キャッシュバックの受取時期:数か月後にメールが届き、期限内に口座を登録して初めて入金、という形式が主流。受け取り忘れた瞬間、実質月額の前提が崩れます。
- 値上げ:WiMAXは2026年10月1日に各社が一斉改定(GMOとくとくBB+605円、Broad+630円、BIGLOBE+330円)、SoftBank Airは2026年12月1日から月額基本料が+330円で5,698円(各社公式のお知らせ)。3年総額を出すときは、この上げ幅を入れて計算してください。
3年でいくら違うのか(家族3人ドコモ・仮の条件)
前提を揃えないと比較になりません。ここでは「家族3人が1,100円割引対象プラン」「ホームルーターはhome 5G(月5,280円・事務手数料4,950円・端末実質無料)」で置きます。金額はすべて回線費からセット割を引いた実質です。
| 選び方 | 戸建(光5,720円想定) | マンション(光4,400円想定) | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 光を継続 | 実質2,420円/月 3年87,120円 | 実質1,100円/月 3年39,600円 | 上り・pingは最も安定 |
| ホームルーター一本化 | 実質1,980円/月+手数料4,950円 3年76,230円(+残債・撤去などの一時費用) | セット割は維持、夜のピークで下り3割減の報告あり | |
| スマホ大容量+テザリング | 回線費0円だがセット割3,300円が消滅 3年118,800円相当+大容量プラン差額 | テザリングに月30GB上限がある会社も | |
読み方はシンプルです。戸建なら一本化が3年で約1万円有利、マンションなら光継続が約3.6万円有利。そしてセット割が生きている世帯のテザリング一本化は、いちばん割に合いません。逆に家族全員がahamoや格安SIMで割引ゼロの世帯なら、光205,920円・home 5G 190,080円・テザリング0円と順序が入れ替わります。ahamoは大盛りで110GB(月4,950円)、楽天モバイルは3,278円で無制限(テザリング可)。実測が月100GBを切っていて上り依存もない単身世帯なら、この選択が現実的です。
賃貸・2年以内に引っ越す人はどう考えるか
無料インターネット付きの物件に住んでいるなら、まず平日22時の実測を3回やってみてください。共用回線は夜に落ち込みやすく、そこで下り20Mbpsを割るなら、光を新規で引くより自前の回線を1本足す方が安く済みます。2年以内に引っ越す予定がある人も同じで、工事と残債のリスクを抱えるくらいなら持ち運べる回線の方が身軽です。
実測が月50GB前後で収まり、置き型でなくても困らないなら、モバイルルーターも候補に入ります。たとえばどこよりもWiFiのような20GB・50GB・100GBから選べるタイプは工事不要で、縛りなしのオプションも用意されています。ただし100GBプランは1日4GBを超えると速度制限がかかる仕組みなので、家族で夜に動画を並べる使い方には向きません。料金や条件は変わるため、申し込み前に公式で必ず確認してください。
4項目を埋めれば答えが出ます
| 埋める項目 | あなたの数字 | この結果なら |
|---|---|---|
| ①実測GB/月(7日×4.3) | ____ GB | 500GB超=光継続寄り/100GB未満=スマホ側で足りる可能性 |
| ②上り依存タスク | あり・なし | 1つでも「あり」=光を残す |
| ③セット割対象の家族回線数 | ____ 回線 | 2回線以上=キャリア系ホームルーターで割引を引き継ぐ |
| ④工事費残債+解約金 | ____ 円 | 2万円超=残債が終わる月まで待つ |
②が「あり」なら①〜④を計算する必要はありません。②が「なし」で③が2回線以上、④が1万円以下、住まいが戸建。この組み合わせのときだけ、私は畳んでいいと思っています。マンションの光は月4,000円台のことが多く、そもそも下げ幅が小さいんですよね。
まずは今夜、ルーターの管理画面を開いてカウンタをリセットしてみてください。1週間後の数字を見てから決めても、何も遅くはありません。
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